DSTY 保護コンセプト

DSTY 保護コンセプト


~長年にわたる私たちの重要課題~

 

ZfAからの指令

2022年2月、海外にあるすべてのドイツ人学校は、海外ドイツ学校中央事務局(以下ZfA)から、自校の保護コンセプトを策定し、安全な空間と多様性の場としての学校を意識的に形成するよう委託された。各校はこのために保護コンセプト担当者を任命することになり、DSTYではホン・ダヘ(CoCu責任者)とクライン・ダニエラ(副学園長)がこれにあたる。また、ドイツからオンライン研修という形で支援を受け、ホン、クライン、後にアーント先生も予防ワーキンググループ(AG Präventions)の責任者として参加した。

Seminar Schutzkonzept

セミナーは、主に性的暴力差別を題材とした。

スクールソーシャルワーカー、教育者、教育に携わる専門家、管理職であれ、世界中のドイツ人学校で働く者がオンラインで参加することにより、有意義な交流と助け合いのできるネットワーク作りが可能になった。

 

プロセスの流れ


~課題の重点~

DSTYで非常に活発なワーキンググループのひとつが予防ワーキンググループであり、2022/23年度には17人のメンバーを率いる最大のワーキンググループでもありました。保護コンセプトの開発は予防ワーキンググループの中で行われるべきであり、2022年に採択された予防コンセプトに追加される重要なものであることに、メンバーはすぐに同意した。

Schutzkonzept

 

また、ZfAが指定した性的暴力と差別への焦点を拡大し、学校生活に関わるすべての人々(子どもに限らず大人も含め)の間のあらゆる種類の身体的・心理的暴力を、DSTYにおける保護コンセプトの実施に加えるべきであるという点でも全員が同意した。

作業の効率を高め、更に開発プロセスを加速させるため、保護コンセプトのみに集中するワーキンググループが新たに命名され、予防ワーキンググループから分離された。2022/23年度、このグループはDSTYにおける保護コンセプトの開発に集中的に取り組み、すべての全体会議でそのプロセスを参加者に伝え、保護コンセプトの開発に引き入れた。

 

保護コンセプト開発プロジェクトに携わる各代表

生徒: クンツ・コリーナ、カラスコサ・ヤコブセン・アンナ 保護者:  シルビア・ナカノ CoCu: ホン・ダヘ 幼稚科: イェンス・フーベル 初等科: イザベラ・ライヘンバッハ 中等科: アンナ・アーント 副学園長:  ダニエラ・クライン

 

2022/23年度に達成された中間目標

  • プロジェクト・グループの設立
  • 責任者のための基礎研修
  • 2022年12月12日、保護コンセプト担当者のためのプロジェクトセミナー
  • 2023年02月01日及び02月2日、オンライン研修DSTY「対人的暴力と性的暴力に関する基礎研修」
  • 2023年04月05日、保護コンセプト・ワーキンググループのワークショップ
  • (内容 保護対応のための標準化された手順:「保護対応のための通告の流れ」と「前文」の作成、学園行動規範と様々な部類のための行動規範、ポテンシャル分析、リスク分析、DSTY全従業員のための「セーフガーディング」研修の準備。)
  • 予防ワーキンググループとのフィードバック

 

2023年夏の目標

最後の全体会議(夏季休暇前)で、ワーキンググループは「前文」と「学園行動規範」の両方を採択することができました。

DSTY 予防コンセプト

さらに、ワーキンググループは、すべての学園関係者に確実な行動を示す「保護対応 通告の流れ」といったフローチャートを提示しました。保護コンセプトのためのコアチーム(ブッシュマン・ジョーイ、アイカーマン・トビアス、ホン・ダヘ)が設立され、スクールカウンセラーの役職が新設された。こちらの役職は未だ就任されていません。しかし当学園は前向きに考えており、有能な支援を受けることを期待しています。

Schutzkonzept

参照リンク「保護対応 通告の流れ」

 

Schutzkonzept

参照リンク「保護コンセプト・コアチーム」

 

 従業員行動規範 

 

2023/24学年度、全職員はセーフガーディングに関する研修を受けました。こちらの研修は今後恒例行事として行われる予定です。今年はシンガポール・ドイツインターナショナルスクール(GESS)の保護コンセプト責任者であるシャキラ・オマール氏にセーフガードに関する指導をして頂きました。今後はこのような外部者との協力をさらに拡大させることに期待しています。

 

次の発展段階へ

礎石は築かれたとも言えるでしょう。更に保護コンセプト・ワーキンググループが掲げる今年度の目標は以下のとおりです:

  • 従業員を対象としたオンライン研修「保護コンセプト」の実施、2023年11月28日・29日
  • ホームページへの重要文書/情報の掲載(後に英語と日本語の翻訳を追加)
  • 幼児・児童・生徒を対象とした、保護コンセプトに関する年齢に応じた情報の提供
  • 「学園行動規範(ドイツ語、英語、日本語)」の可決
  • 「DSTY保護対応 マニュアル」の作成

 

感謝とお願い

今後も保護者の皆様は、お子様とよく話し合い、必要に応じて侵害行動を指摘し、お子様の様子に注意を心掛けてください。また、助けが必要な場合は連絡を取り(例:保護コンセプト中核チーム)、保護対応のマニュアルに従い、そして問題が起きた場合は一緒に解決策を見つけましょう。このように保護コンセプトを活かし、私たちをサポートしてくださるようお願いいたします。

保護コンセプトの開発期間中、次々と進められていく開発段階に対し信頼してくださったことや私たちに辛抱強くお付き合いくださり感謝いたします。また、すべての文書や説明に翻訳が遅れてしまいご迷惑をお掛けしております。 私たちと共に学園を安全な場所として認識し、学園コミュニティのミッション・ステートメントにも挙げられるよう「多様性の場」としてのDSTY形成にご協力下さり、誠に感謝しております。

 

保護コンセプト・ワーキンググループ:
ブッシュマン・ジョーイ(Cocu)、アイケルマン・トビアス(学習支援員)、ホン・ダへ(スクールソーシャルワーク)、フ―バート・イェンス(幼稚科)、クライン・ダニエラ(副学園長)